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golden

Bruce Weber

A.P.C.の新しいカタログが届いた。この春から写真をBruce Weberが撮ってるようなんだけど、今回ついに前回は登場しなかったゴールデンリトリバーが登場した。

ゴールデンリトリバーといえば実家で一緒に暮らしていたさくら。起きてすぐそんな写真を見てしまったもんだから今日は一日さくらのことを考えていた。何年前になるのか、「もう危ない」と電話を貰って実家に帰ったその日、いつもはしっぽどころかシリごと思いっきり振って、どうしたいんだよと思うくらい突進して迎えてくれていたさくらが、身体は重そうにはしつつも同じように玄関まで迎えに来てくれた。両親は「まるで何も食べないんだ」と言っていたのが、ぼくの横でめんどくさそうにしつつも「食い過ぎ!」と止めたくなる程食べていた。調子が悪くなってからずっと玄関で寝ていたのに夜中に2階にまで上がって来てぼくが寝ていた部屋の入り口の戸の間に顔を突っ込んで寝ていた。家族から聞かされていたよりずっと元気そうなさくらを見て、みんな「このまま治っちゃうんじゃないか」とまで思ったけど、ぼくが自分の家に帰った翌日にさくらは死んだ。

彼女がいなくなってから実家に行く数も減った。同じ都内だしいつでも帰れるし、盆や正月だから帰らなきゃというのもないし、その上帰る理由が確実に一つなくなってしまった。ぼくの家では飼えないし両親にまた犬を飼えよと薦めても「もう歳だし無理」。違う種類の犬なら?とも思って、ラブラドールとかボーダーコリーはかわいいとか話をする。両親もそこはノってくる。でもやっぱり毛が長い耳の垂れたデカい犬がいい、結局はゴールデンリトリバーがいい、更にはゴールデンでもデカめで白っぽくてメスで、わかっててもわからないフリが得意でケツがでかくて眠そうな顔をしてるのがいいと家族全員が思っている。結局その後犬は飼えていない。

Bruce Weberの写真大好きです。写真集買おうかなあ。